山岳医療の講演会
とある有名な医師(山岳医)をお迎えして、山岳医療の講演会(どちらかというと、学生登山者向けのレクチャー)があった。
かの有名な登山家やタレントの帯同ドクターだったりする。(ぼかすね笑)
低体温症・雪崩・高山病(急性高山病と脳浮腫、肺水腫)について教えていただいた。
急性高山病については
こちらで僕も一度勉強しようかしら。
低体温症*1については、僕も対処として温めればいいんだろ、としか思っていなかったが、これは間違い(不十分)であったようだ。
原則は「隔離」「保温」「加温」+「食べる(食べれるなら)」だそうだ。
雨風をしのぎ、濡れた衣服は離し保温の効く衣服やシュラフなどを巻き、体幹(特に胸あたり*2)を温める+(食べられるなら)炭水化物でエネルギーを補給する。という流れになるらしい。
らしい、ではだめなのだが、これは山に登る身として、また、とある夏山診療所*3にかかわる機会のある身として、知っておくべきことだろう。
また勉強しよう。
(一応文献引いているが、知識の利用前に必ず各自で文献を引いてください。)
*1:体温が低下することにより起こる全身的障害。震えはまだエネルギーのある時におきて、エネルギーがなくなれば筋肉シバリングによる熱産生もできないため、より重症では震えが起きなくなる。また脳の低体温では(代謝が下がることによって?)意識障害が出てくる(意識清明(JCSⅠ-0)でなければ異変ととるべきだそうだ)。心臓では冷たい血液の流入→心室期外収縮→R on T→Vfの流れになるそうな。 参考文献:医学書院医学大辞典第2版。
*2:末梢から温めると①血管が開いて冷たい血液が心臓に灌流する→心室期外収縮誘発→R on TからVf→心原生ショックの危険と...という説明だったかな。さらに②血管拡張→末梢に血液がたまる→分布性ショックの危険もありそうな気がする。低体温の程度にもよると思うのでさらに文献をあたってみよう。
*3:夏山診療所を描いた有名なドラマに、向井理が主演していた「サマーレスキュー ~天空の診療所~」というのがある。実際に各夏山診療所ではそれぞれの管轄の大学の山岳部員や有志の学生がボランティア活動をしている。